【韓国ドラマ】「ハッシュ(허쉬)」第3話感想/ファン・ジョンミン

12月11日より、ファン・ジョンミンさん出演のドラマ「ハッシュ」が始まりました。
いずれ日本でも放送されると思いますが、それまで待ちきれずにご覧になっている方向けに簡単なご紹介(っていうか、自分的に印象に残った部分)を書いてます。
完全にネタバレです! 見ていない方、これから見ようという方には正直おすすめしません💦
あと、字幕がないため間違って理解している部分もあるかと思います。その点はご了承ください。

※ちなみに、全体を見終わった感想はこちら(ネタバレはそれほどありません)

【韓国ドラマ】「ハッシュ~沈黙注意報~」あらすじなど/ファン・ジョンミン
「ハッシュ」がアマゾンプライムで視聴開始昨年12月から韓国のJTBCで放送されていたファン・ジョンミンさん出演...

※他の回の感想はこちら

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韓国ドラマ「ハッシュ」 について 韓国映画ぽごしっぽ 韓国の映画俳優ファン・ジョンミンさんの映画や動画を紹介しています

ネタバレ注意‼

結局また、3話と4話を分けてしまいました💦

■スヨンの記事とジュニョクの記事

3話はやはり、スヨンの最後の記事、遺書とも言える記事が人々の共感を呼び、
それがジュニョクに6年ぶりに記事を書かせる、というところが見どころになってます。
スヨンの最後の記事は、本当に悲しいものでしたね。

”残ったのは、返済しなければならない奨学金300万円と不確定な未来しかなかった”

”「No Pain, No Gain(苦労しなければ何も得られない)」という言葉は希望じゃなくて、幻想だ”

”幸せになるために走るのではなく、不幸にならないために逃げる人生は死と同然で、
夢は過酷な刑罰だから、延命治療のような人生を拒否しようと思う”

”失敗した時に何の保険もない夢を餌に誘惑する世の中で、私は餌食に過ぎなかった”

”No Gain, No Painーーー何も得ようと努力しなければ、痛みもないだろう”

この記事はネットをかけめぐり、大学生、受験生や労働者たちに共感を呼ぶことになります。

そして、スヨンの記事を読んでいる人たちに、かつてのスヨンの姿が重なります。
泣ける~😢

しかし、ジュニョクは、どんな気持ちでこの記事を読んだのでしょう😢
スヨンに、頑張ったから良い結果が生まれるんじゃないか、だから最初からあきらめるな、
そう言ったジュニョクはきっといたたまれなかったと思います。
ジスから、オンニがどうして死んだかじゃくて、誰が殺したかが重要なんです、と言われた時、
きっと「殺したのは自分だ」と思ったことでしょうね。

スヨンの死に対して、局長は何もしゃべるなと言い、
さらにインターンたちに対しても、スヨンも含めて全員採用する予定だった、と言い、
あまつさえ、スヨンの自殺の理由を知っているか?と尋ねる。
相変わらずどうしようもない社内の様子に、いまだスヨンの死を引きずっているジュニョクですが、
部長からスヨンの「訃報」記事を上げるように言われます。
最初は、淡々と死んだ日時や葬式の日時などだけ記載した記事をあげようとするのですが、
ジスの言葉、そして、スヨンの言葉を思い出して書き直すことを決意します。

誰がや何故かは重要じゃない、
自分はスヨンの問いかけに答えなければならない、自分はスヨンとちゃんとお別れをしなければ、
そう思って、記事を書き始めます。

スヨンの言葉を引用しながら、記事を書くジュニョクの姿に、
あの夜、記事を書くスヨンの姿が重なります。

記事にはスヨンの言葉の引用し、スヨンの弟の言葉を掲載します。
「私にとっては誇らしい姉、母にとっては優しい娘、インターン記者スヨンと最後のお別れをしたい方だけ来てください。私や母への慰めはいりません」
それは、スヨンに共感した多くの人たちにスヨンの人生を知り、最後を送ってもらいたい、
そういう気持ちの込められた記事であったと思います。

■ユッケジャンは葬儀の定番料理

ジュニョクの記事もまた、大きな共感を呼び、
スヨンの死に共感したたくさんの見知らぬ人たちが斎場を訪れてきます。
迷惑をかけないようにとユッケジャンのカップラーメンを持っていきます、という書き込みをきっかけに
ユッケジャンのカップ麺を持って、たくさんの人たちが集まってきました。

人の少ない寂しい葬儀に大勢の人が集まってくる。
それを見て嬉しそうに笑うジュニョク。

ジュニョクの顔を見て、一緒に葬儀に来ていた、キム・ギハはジュニョクが記事を出したことに気づきます。
6年振りにジュニョクが自分の名前で書いた記事。
ヤン次長も、チョン・セジュンも驚いていましたね。
じっと鎮静化を狙っていた会社の方針に逆らうような記事ですから、
ギハは「気でも狂ったのか?」と言うと、

「俺は気が狂ったんじゃない…戻ってきたんだ(나 돌아버린 게 아니라…돌아온 거야)」

6年ぶりの署名記事が訃報か、とか
釣り記事しか書けないのかと思っていた、とか。
ヤン次長やセジュンはジュニョクの変化に喜びますが、ギハだけは不満そうな顔をしてましたね。
(でも、4話を見るとギハもちゃんとジュニョクのことを思ってくれてるんですよね~😊)

ジュニョクはギョンウが書いたクモン社の採用不正について、
ギョンウと一緒に最初から調べなおすと言います。
(3話では、この採用不正の証拠であるリストが偽物だということで、コ議員に無罪判決がおり、
デイリー韓国もギョンウの記事に局長が勝手に訂正記事を出してしまいます。
この事件、なんかスヨンの死に絡んできそうな予感?)

そして、ユッケジャンにご飯を入れて、食べ始めるジュニョク。
お別れをするならユッケジャンを1杯ぐらい一緒に食べる、それが礼儀だし責任だ。
ジュニョクの言葉に、一同もユッケジャンを食べ始めます。

そして、離れたテーブルでは、ジスがユッケジャンを涙をこらえて口に運んでいます。
父の葬儀では食べられなかったユッケジャン。
今は一口ずつ、しっかりと食べているジス。

このドラマ、本当にご飯を食べるシーンがとっても印象的に使われてるのですが、
どんなにつらくても、お腹はすく。つらくても食べなきゃ生きていけない、という切なさを感じさせる一方で、
心がつらい時、ご飯や食べ物を食べることの大切さというか、
食べることによって、心も元気が出る、というメッセージがとても暖かな眼差しを感じますね。

あと、全然関係ないんですが、
ジョンミンさんといえば、鉛筆は右利き、お箸・スプーンは左利きだとずっと思ってたのですが、
このドラマではずっと右手で食べてますよね~(1回だけ、左側にあるご飯食べるのに左手でスプーンを持ってましたが💦)
いつから右利きになったの?とご飯食べるシーン映るたびに気になってしまいます💦

■完全な善人も、完全な悪人もいない

ジュニョクの記事によって斎場には人が押し寄せ、
社長がナ局長と弔問にくると、斎場に来た人と押し寄せる報道陣でパニック状態になり、
社長が失態をさらす、という事態が起きました。

社長を見送ってから、ナ局長は傍で見ていたジュニョクに「タバコないか?」と言って、
二人は中庭のベンチで話をします。
家族のこと、ユッケジャンが何で葬儀の定番なのか、というたわいもないことを話すナ局長。
そして、ジュニョクのあげた記事について、
「お前が下ろしたいなら、下ろせ」と言います。
つまり、無理やり下ろさせたりはしない、という意味でしょうか?

実は、ナ局長はジュニョクの記事のことをだいぶ前から気づいていたようなんですね。
社長と葬儀に行く前に、打ち合わせしている最中、
顔色を変えて、あえてスマホの画面を伏せてテーブルに置くというシーンがありました。
もし、その時気づいていたとすると、あえて気づかなかった振りをしてくれたことになりますね。

ナ局長の態度に、ジュニョクは、
局長も責任を感じているのではないか、苦しんでいるのではないか、とふと感じてしまいます。
そして、それから、
「そう思いたくない。局長は最後まで恥知らずでいてほしい。そうでなくては…」と思う。
そうでなくては、自分はどしたらいいのかーーー?

何だか寂しそうなナ局長の背中を複雑な表情で見送るジュニョク。

何か…ちょっと切なくなりましたね。
局長もまた、一人のサラリーマン。家族を養うために悪いこともしてこなければならなかった人間なのでしょうか…
もちろん、彼のやってきたことは許せないことではありますよね。
それでも、それだけが彼のすべてではないのでしょう。
平凡な人間の中には、いいところもあれば、悪いところもある。
悪いところだけを見て、その人を全否定して叩きまくる、韓国のネットのあり方に疑問を投げかけているようでもあります。
そして、ジュニョクにとっても、
ナ局長を悪い人間として憎むことが、会社や上司を憎むことが、彼の心の拠り所になっていたのかもしれません。
彼を憎めなくなったら、自分はどうすればいいのか。
だから、最後まで局長には恥知らずの憎むべき相手でいてほしい、そんな心情が感じられるシーンでした。

ちなみに、ユッケジャンが葬儀の定番料理なのは、
赤いスープ(辛い物?)が悪霊を払うって昔の人が信じていた、ということと
昔は葬儀が長く5日から7日ぶっ続けでやっていたので、ユッケジャンは日持ちがよいという理由だそうです。
(ナ局長曰くですが💦)

■最後に…スヨンの死は?

最後に、3話でジスが驚きの発言をしているのですが…

スヨンは自殺ではなく、誰かに殺された、というのです。
これは比喩での他殺と言うことではなく、本当に誰かに殺されたとジスは信じています。

ここ、実は2話を見ていた時、とても気になりました。
スヨンが自殺した夜、
帰るね、と言ってジスがエレベーターに乗ろうとすると
エレベーターがメンテナンス中になっていて、ジスは仕方なく階段を下りていきます。
しかし、1階につくと、エレベーターが動いている。

この描写すごく気になりました。
ジスは疑問に感じて、誰かフロアに残っているのか確認するわけですが、
誰もいない会社で誰がエレベーターに乗ったのか、ということなんでしょうか?

普通に考えたら、ジスとスヨン以外にも会社に人が残っていたと考えるのが普通なのでしょうが、
だいぶ意味深に映されていたので、気になりました。
どうやら誰かスヨンを殺した人間がいたのではないか、とジスは思っているようですね。

この描写はジスが勘違いをして思い込んでいることを表現したかったのか、
スヨンの自殺という出来事を象徴する何か得体のしれない感じを表現したかったのか、
果たして本当に殺人犯がいるのかーーー今のところ分かりません。
少なくともジュニョクなどは信じていないようです。

まあ、登場人物を見渡しても、スヨンを殺して得をする人物は見当たりませんので、
これから何か分かっていくのか、どうか、
ちょっと気になる部分でもありました。

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