【韓国ドラマ】「ハッシュ~沈黙注意報~」あらすじなど/ファン・ジョンミン

「ハッシュ」がアマゾンプライムで視聴開始

昨年12月から韓国のJTBCで放送されていたファン・ジョンミンさん出演のドラマ「ハッシュ」が、
5月23日からアマゾンプライムで視聴できるようになるようです。

そこで、これから見られる方向けに簡単に見どころなどをご紹介したいと思います。
ちなみに、放送を見る前に情報まとめた記事はこちらになります。

また、各話ネタバレの感想はこちらのページからどうぞ

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韓国ドラマ「ハッシュ」 について 韓国映画ぽごしっぽ 韓国の映画俳優ファン・ジョンミンさんの映画や動画を紹介しています

 あらすじ

(ドラマのあらすじ)

主人公ハン・ジュニョクは、かつて大手新聞社「毎日韓国」の社会部記者であった。
現局長のナ・ソンウォンにも見込まれ、優秀な記者として活躍していたが、
6年前彼の記事により起きた事件をきっかけに、会社、上司、記者への情熱を失い、
「毎日韓国」の流刑地と言われるデジタル・ニュース部であてのない日々を送っていた。

ある時、入社したインターンの教育係を命じられたジュニョク。
その中には、かつてのジュニョクのブログを見て記者になることを夢見るスヨンがいた。
しかし、スヨンは能力が高く優秀であったが、地方大学出身であることが就職のネックになっていたのだった。
また、ジュニョクは気づいていなかったが、6年前の事件の関係者であるイ・ジスもインターンとして入社していた。

その頃、社会部は企業の採用請託に絡む議員の不正の証拠をつかみ、
スクープとして記事にすることになったが、
その証拠が偽物であることが分かり、「毎日韓国」は誤報記事を掲載する。
その一連の流れを不審に思ったジュニョクは、この事件の裏に何かあることに気づき、
やがて「毎日韓国」をめぐる陰謀に飛び込んでいくーーー

※ディザー予告(日本語字幕入れてみました)

 舞台は新聞社と記者たち

このお話の原作は、元記者の方が書いた小説なので、新聞社の内情などの描写はちょっと興味深かったです。
韓国のあんなにたくさん上がっているネット記事はどうやってできるのか?
新聞社の中にある、デジタルニュースの部署のポジションとか、日本とは違う部分はありそうだなあと思いながら見ていました。

主人公たちは、新聞社の中の流刑地と言われているデジタル・ニュース部に所属しているのですが、
このデジタル・ニュース部には事件を取材したり、それを記事にしたりする権限はないみたいです。
他の記事をコピペして、少し変えて記事として上げるとか、そういうシーンも出てきます。
本当にそんなことしてるのかなあ~って感じで、記事が乱造されてて、正直驚きましたね。
また、記事がアップされるまでの承認を受けるためのシステム(?)とかも出てきて、
そんな韓国のメディアの事情みたいなのは、物珍しく面白いと思いました。

(デジタル・ニュース部のお仕事はひたすらコピペ?)

また、主人公の親友でもある、ヤン次長は社会部の次長なので、
デジタル・ニュース部の様子と、社会部の様子が対比的に描かれていて
両方の側面が見られるのも面白いです。

ちなみに、日本ではそんなことはないと思いますが、
まず、韓国では「記者」を扱った映画やドラマはヒットしないという定説があるそうです。
(そういえば、ジョンミンさんが前に出演した記者の映画も珍しく興行で惨敗してましたね…💦)
どうやら、韓国ではそれだけマスコミ、メディアに対するいい感情がないということのようで、
記者の正義感あふれる姿を見せられても、しらける感じがあるみたいです。
日本でもだんだんそういう感じになってるのかなあと思いました。

 ファン・ジョンミンさん演じるハン・ジュニョク

ファン・ジョンミンさんといえば、どんな役を演じさせても本当に素晴らしいので、
どういう役が似合っている、というのは一概に言えなと思うんですが、
個人的な好みで言えば、ちょっと負の部分がある役を演じているファン・ジョンミンさんが好きなので、
特に前半部分のハン・ジュニョクはとても好みでした。
個人的には、やっぱりファン・ジョンミンさん演じるハン・ジュニョク、間違いなく一番の見どころです😊

6年前の出来事で、自分を責め、責任を取れなかったことを後悔し、
真面目に生きることを茶化して生きているジュニョクの姿が、おちゃらけてるんですけど、切ないですね。
明るく振舞えば振舞うほど、見てて痛々しい感じが…胸が痛いです。

そして、そんなジュニョクと変わらぬ交流を続けながらも、
これまでの出来事のすべてを知り、憐みのまなざしを胸に秘めている3人、
ヤン次長、キム刑事、ジュニョクのお父さん。
その3人との会話シーンがとてもよいです。
ジュニョクは決してそのことには触れないんだけど、3人ともジュニョクの心の傷がつらくてたまらないーーー
そんな心情がにじみ出てるし、ジュニョクもまた相手の気持ちに気づいている。
お互いの気持ちを秘めたまま交わされる会話がとてもツボでした。

ジュニョクはインターンのスヨンと出会うことで、過去の傷を乗り越えようとします。
しかし、そんなにジュニョクにまたも追い打ちをかけるような事件が発生し、
もう1話2話は本当に胸が痛くて、苦しくなる展開でした。
(まあ、いきなりこの暗さがちょっと視聴率に響いたかもしれませんね💦)
やっと振り絞った勇気を叩き潰されてしまうジュニョクですが、
彼を見守ってくれる人たちの存在に助けられ、
過去の罪を償うためにも、懸命に生きることを決意する、3話4話。
そして、ジスが6年前の事件の関係者であることを知る、5話6話と、
前半、過去を乗り越え、
もう一度自分のできることをしようとあがくジュニョクの姿が描かれるシーンは
とてもよかったなあ~と思います。

 ものがたりの見どころ、その前に…

ドラマの見どころを書く前に、やっぱりよくなかった点も書いたておいた方がよいかなあと思います。
本当に、出演者さん全員、演技もとてもすばらしかった割に、残念だった点もあります。

韓国のレビューなどを見ていて、特に不満が多かったのは、シナリオと演出だと思いますが、
私個人はシナリオの問題が特に大きかったかなあ~と感じました。
このドラマはもともと原作小説があるのですが、
私は原作は読んでないんですけど、恐らく原作の内容が16話のドラマには短すぎたと感じましたね。
ジュニョクが立ち直るまでに6話かけたのも、ちょっと長いかなと感じましたが、
何よりその後の展開が10話もやる内容ではなく、毎回毎回話がまったく進んでないように感じました。
特に同じようなシーン、会話が繰り返されていた印象(会議室とか居酒屋とか)

また、話を引き延ばすためなのか、
いろんなテーマに触れながら、結局言いたいことは何だったのかぼやけてしまった部分もあり、
例えば、エピソードで触れられていた社会的弱者の問題や、差別と区別の違い、といったテーマや
弱い者たちが対立して互いに攻撃しあう構図とか、
メディアのあり方ーーーメディアは真実を伝えるべきというジュニョクの考えと、
一方で、人々はそんなものは求めてはいない、という局長の考え、などなど。
そういうテーマは面白いなあと思いました。
でも、そいういう掘り下げたら面白いテーマがちょっと消化不良になってしまい、
結局は、記者が、大企業や議員、金持ちたちの不正を暴くという、使い古されたテーマの話にしかならなかったのも
もったいないなあと感じました。

正直、視聴率もよいとは言えなかったドラマではありますが、
そんなドラマを見続けた人が評価しているのは、とにかく出演者❕
もちろん、ファン・ジョンミンさんやイム・ユナさん、キム・ウォネさんやユ・ソンさんは
よくて当然というような俳優さんたちですが、
むしろ、脇役で出演されていた方たちもすごく演技がよくて、
私としても、出演者たちの演技を見るためだけでも見続ける価値があると感じていた人はいたと思いましたよ。
私は間違いなくその一人ですし、韓国のレビューでもそんな意見を見かけましたね。

 見どころは出演者、特にご紹介したい3人

なので、見どころは何といっても出演者の演技と言いたいです。
このドラマは特段、イケメンな俳優さんも美人の女優さん(イム・ユナさんは別ですが!)も出てきません。
でも、出演者はみんな個性あふれる配役陣で、すごく魅力的でした。

まず、主役陣ですが、
イム・ユナさんは、正義感あふれ、まっすぐなジスをりりしく、かっこよく演じてます。
この髪型、役にもとても似合ってます。演技もよかったと思います😊

(ジョンミンさんとも楽しそうでよかった)

そして、ユ・ソンさん。ジュニョクの親友、男勝りのヤン次長を演じられていましたが、
特に前半、この人の存在は、ジュニョクにとっても視聴者にとっても救いになる存在でした。
母としても二人の子供とのシーンもとても印象的ですね。

ジュニョクの仲間、チョン・セジュンを演じたキム・ウォネさん。
ジョンミンさんとの共演も多く、息もぴったり。
なんか、全羅道なまりがめちゃくちゃ似合ってましたね~

そして、ぜひここで、特に書いておきたい方が3人います。
どちらかといえば、脇役ではありますが、ピカ一の存在感を放っていて、本当に素敵な方々でした。

一人目は、オム・ソンハン部長を演じたパク・ホサンさん。
パク・ホサンさんと言えば、最近いろいろなドラマにご出演されて個性的な姿を見せてくださっていますが、
ここでも愛嬌あふれるオム部長を熱演されています。
オム部長はデジタル・ニュース部の部長で、出世にしか興味なく、
上にへつらってばかりいる嫌な上司…と最初はそんな感じだったんですが、
途中から、実は情のある憎めない上司ってことが分かってきます。
今は部下ですが、かつての同僚チョン・セジュンと飲みに行くシーンや
二人が若い頃同僚だった時を懐かしむシーンは本当によかったですね。
もっともっとオム部長とのエピソード見たかったなあ~と思わせてくれる俳優さんでした。

二人目は、ナ・ソンウォン局長を演じたソン・ビョンホさん。
6年前の事件以前もジュニョクとは様々な因縁があるナ局長、
憎むべき存在であるはずなのに、時にジュニョクにやさしかったり、
最後までその心の内を分からせない演技で楽しませてくれました。
いろいろ思わせぶりなキャラだったので、もっと掘り下げてくれてもよかったな~
こちらもやっぱりそんな気持ちになる俳優さんでした。

最後は、なんといってもスヨンを演じたギョン・スジンさん。
ごめんなさい、本当に真のヒロインは彼女では!ってぐらい存在感ありました。
ジュニョクをもう一度立ち直らせてくれるキーマンでもあり、
このドラマの影の主人公という存在で、
その役どころに十分こたえる存在感を、透明感あふれる笑顔と涙で、演じてくれました。
本当に素敵な女優さんでしたね。

正直、ジョンミンさんを見たくて見始めたドラマでしたが、
たくさん良い俳優さんの演技が見れて、その点は楽しかったです。
脇役までいい役者さんばかりで、良い演技がさらに良い演技を生むのだなあ、とあらためて思いました。
こんな豪華キャストのドラマを見られたのは、本当に幸せでしたね。

ユ・ソンさん、素敵なオフショットをありがとうございました😊



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