12月11日より、ファン・ジョンミンさん出演のドラマ「ハッシュ」が始まりました。
いずれ日本でも放送されると思いますが、それまで待ちきれずにご覧になっている方向けに簡単なご紹介(っていうか、自分的に印象に残った部分)を書いてます。
完全にネタバレです! 見ていない方、これから見ようという方には正直おすすめしません💦
あと、字幕がないため間違って理解している部分もあるかと思います。その点はご了承ください。
※ちなみに、全体を見終わった感想はこちら(ネタバレはそれほどありません)
※他の回の感想はこちら
ネタバレ注意‼
■スヨンの選択、そしてジュニョクへの思い
第2話、この回は主役はスヨンっといってもいいほどしたね。
ジュニョクとスヨンの関係が本当に泣ける回でした😢
(まじ、最終回かってぐらいの終わり方でしたね…💦)
インターンのスヨンは地方大学出身ではありますが、とても優秀で仕事もできました。
しかし、ナ局長に昼食に誘われたジュニョクは、局長から言われます。
「スヨンは実に優秀ですべての部署から評価が高いが、うちの名前に合わない」
ジュニョクも必死に食い下がって、
今は優秀な人を採用するべきだ、ブラインド採用は効果がある、と言うんですが、
ナ局長は歯牙にもかけず、
記者は他の仕事と違う、地方大学出身じゃ取材元にも信用されない、みたいなこと言って、
ジュニョクに、お前が責任を持ってスヨンを落としとけって言うんですよね!
ひどすぎる~! それもよりによってジュニョクに…😢
ナ局長の最低さにあらがう情熱はこの時のジュニョクには残っていなくてーーー
嫌悪とあきらめの表情でふと隣を見ると
衝立の向こうの隣のテーブルにスヨンたちがいて、今の会話を聞いていたことを知り、
ジュニョクも固まってしまう。
静かに涙を流すスヨンに、ジュニョクは何も言えなくなってしまうんです…
ここ見てて本当につらいシーンでした。
ジュニョクは職場に帰って、インターンたちに
「自分も局長も冷めてしまったが、君たちは熱く情熱を失わないで」と慰めの言葉をかけるのですが、
自分でも慰めにもなってないと感じている。
ナ局長や会社のひどさ、何もできない自分への自己嫌悪にさいなまれるジュニョクですが、
その夜、ヤン次長に彼女をここに連れてこいと言われ、スヨンに電話をかけます。
しかし、スヨンは夜勤(?)を押し付けられて、まだ会社で仕事をしていました。
インターン最後の日にインターンに夜勤を押し付ける同僚に憤っていたジュニョクですが、
その後、親友のキム刑事に励まされて、
スヨンのために何かできるか分からないけど、彼女に寄り添おうと会社に向かいます。
コーヒーを買って、夜食を買って、
キム刑事のおかげでわずかの希望を取り戻して、スヨンのもとに向かうジュニョク。
「ダメな先輩のせいで最後まで苦労かけるね」
ジュニョクが送ったメールにスヨンから返信が入ります。
「いいえ、先輩のおかげでよい思い出がたくさんできました」
スヨンのメールに嬉しくなって、思わず返信を打ちかけるジュニョク。
「記者に良い思い出なんかないぞ。これからそんなことはないと思え。
俺がお前を本当の記者にーーー」
そこまで打ちかけて、はっとしてメールを削除する。
「先輩、これまで本当にありがとうございました」
スヨンのメールにほほ笑んで、本当にちょっと待ってろってつぶやき、
スヨンに電話をかけながら、会社の前まで来たジュニョクの目の前に。
窓から飛び降り自殺したスヨンが落ちてきますーーー
ただただ呆然とするジュニョク。
いや、これほんと、まじ辛すぎます…
警察署で事情を聴かれながら、電話で部長から何で警察署にいるんだ?と問われ、
スヨンが…スヨンが…と声を詰まらせながら何度もつぶやいて
「スヨンが俺の目の前で落ちたんだって!」と叫ぶシーン。
うわ~ん、鳥肌立ちました…💦
最後にスヨンが書いた記事は、
「頑張らなければ、痛みもない」というタイトル。
スヨンは、あの夜、ジュニョクに「ありがとう、そして、ごめんなさい」とメールを打ち、
ジスがくれたキンパブを一口食べ、「美味しい」とつぶやいて
窓から飛び降りました。
スマホからはジュニョクからの着信音が鳴り続けたままーーー
翌朝、ジュニョクが出勤すると、ナ局長が事情を聞いてきて、
局長の言葉をスヨンが聞いていたことを話します。
局長は、またもジュニョクに黙ってるように言います。
もう、ナ局長本当に嫌な奴ですね!
2話のラスト。
職場に戻ったジュニョクがスヨンの飛び降りた窓辺に近づくと、
そこにスヨンが立っています。
「ごめんな。ダメな先輩のせいで最後まで苦労かけるね」
「いいえ、先輩。先輩のおかげでよい思い出がたくさんできました」
スヨンが言います。
「記者に良い思い出なんかないぞ。これからそんなことはないから覚悟しておけ。
俺が責任もって、お前を鍛えて、本当の記者にしてやるからーーー」
あの時、スヨンに送ることができなかった言葉。
すると、スヨンがーーー
「ええ、分かりました。
代わりに先輩も悪いを記憶を全部忘れて、
以前の私が尊敬していたハン・ジュニョク記者に戻ってください。
分かってますよね」
そう言って、ほほ笑むスヨン。
必死に涙をこらえながら、何度もうなずき、スヨンにほほ笑み返すジュニョク。
二人の笑顔が本当に印象的で…涙なしでは見られませんでした😢
最初、原作の「沈黙注意報」の紹介にインターンが自殺したということがのっていたので、
てっきりこの自殺は6年前の事件のことなのかと思っていました。
普通、ジュニョクをめぐって二人も自殺するとは思わないじゃないですか。
でも、この二つの自殺は意味がまったく違ったんですよね。
一つ目の自殺が、ジュニョクの記者としての人生を奪ったものなら、
二つ目は、ジュニョクを再び記者として生かすものだった。
もちろん、スヨンの死にそんな意味はないかもしれませんが、
まるで、ジュニョクを救うためであったかのような崇高さすら感じました。
(もちろん自殺を美化してはいけないと思いますが💦)
キム刑事に背中を押され、
スヨンとの約束を果たすため、ジュニョクは一歩踏み出すことを決意します。
3話からの彼の戦いを応援したいと思います。
■親友のキム刑事が本当にいい人でした
2話でもう一人、キー人物であったのは、ジュニョクの親友、キム刑事ではないでしょうか?
2話の最初で、いつものビリヤード場でキム刑事と会うジュニョク。
この前ジュニョクがキューで穴を開けたまま逃げてしまったビリヤード台がきれいに修理されていることに、ジュニョクは気づきます。
結局、黙っていれば私たちが壊したことも分からない、キム刑事が言います。
すると、ジュニョクは急にコムタンを食べに行こうとキム刑事を誘います。
「コムタン、食べられないって言ってたじゃないか?」
そこは、1話のラストで、イPDと最後にコムタンを食べた食堂。
ジュニョクはあの事件以来、コムタンが食べられないんですね。
おそらく、キム刑事はジュニョクがなぜコムタンを食べられないか知ってるので、
だから、あの事件はお前のせいじゃない、上司がやらせたんだろと慰めてくれて。
それから、自分も賄賂を受け取らないことで周りから嫌がらせをされていた話とか、
何回かは受け取ったこともある、なんて話をしたりします。
このキム刑事、ジュニョクとはビリヤード場で知り合った遊び仲間みたいなのかなあと思っていたら、
実は真面目ないい刑事だったようです。
キム刑事の告白に、これでも俺は社会部の記者だったんだぞ、そんなこと言っていいのか、というジュニョク。
だったら、俺の話(何か学生ローンの被害者の話みたいです)を記事にしてくれと、キム刑事は言います。
さらに、コムタン食べに誘っておいて、一向に口をつけないジュニョクに、
「早く食べろ、冷めたんじゃないか」そう言って、
店員に温めなおしてもらおうとするキム刑事。
ジュニョクはそれを止めて、
「ひょっとして食べられるかもと思ってたけど、まだ駄目だった」
その言葉に、キム刑事はコムタンを食べないジュニョクを、ただただ黙って見守ります。
でも。数日後。
ジュニョクは、キム刑事の談話(?)として、学生ローンの話を記事にするんです。
そして、その翌日。
スヨンのことを局長に言われた日の夜。
キム刑事が、ジュニョクの記事に気づき、喜んで電話をかけてきます。
再び、あのコムタン屋で会う二人。
やっぱりコムタンを食べないジュニョクに、なんでここにしたんだとキム刑事は尋ねます。
何かあったな、ってちゃんとすぐ気づいてくれてる。いい人です。
昼間のやり取りや、スヨンが夜勤を押し付けられたことに、
怒りと自己嫌悪にさいなまれるジュニョクに。
ついにキム刑事は言います。
「料理もいつか冷める。でも、冷めたら温めなおせばいい。捨ててしまわないで。
お前は過去を振り返って、責めてばかり」
「過去を忘れろって?」
「違う。過去に責任を取れなったら、今責任を取ればいい」
6年前の事件で何もできなかったジュニョク。
そのジュニョクに、過去の責任は取れなくても、今責任を取れることはある。
キム刑事はそう言ってジュニョクにスプーンを持たせます。
そのキム刑事の言葉に、ジュニョクはコムタンのスープをそっとすくって見つめると、
ずっと思っていた気持ちを吐露するんですね。
「コムタンが食べれなかったんじゃない、食べなかったんだ。
食べないのは、それがあまりにも美味しくて、あの時起きたことをすぐに忘れてしまうんじゃないかと怖かったからだ」
イPDは死んだのに、それを忘れて、自分だけがご飯をおいしく食べて、幸せに生きることが怖いーーー
ジュニョクの告白に、キム刑事は、
「ご飯を美味しく食べて、元気を出して(맛있게 먹고 기운 차려서)」
そして、責任を取れるものだけ責任を取ればいい、とそう言います。
いつまで過去の過ちを嘆いて、絶望して何もしないのではなく、
今できることを責任を持ってやれ、
自分の名前ではなく、お前の名前で記事を書け、それができるはずだと。
きっとそういう意味なのだと思います。
「さあ、食べろ」
キム刑事の言葉に、やっとスプーンを手に取り、コムタンをすくうジュニョク。
そのスプーンにそっとキムチをのせるキム刑事。
もくもくとコムタンを食べる二人。
あ~本当に友達っていいですね。
その帰り、ジュニョクはビリヤード場に行って、
店主に自分がビリヤード台を壊したと告げて、弁償しようとします。
すると、すでにキム刑事が弁償をしていたことを知ります。
そうです。
キム刑事はジュニョクに起きた過去の事件もそのトラウマもすべてを知っていて、
黙って逃げれば分からないなどと、わざとそう言ってくれてたのです。
そして、その陰でこっそりとビリヤード台の弁償をしていたんですね。
世間に絶望した自分を何も言わず、ただずっと見守ってくれていた友の存在。
そして、黙ってやるべきことをやっているその姿にジュニョクは背中を押されます。
そうして、スヨンのところに行って、自分にできることをしようと決意するんですね。
その後の展開は、最初に書いたとおりですが、
このキム刑事の存在は、本当にジュニョクにとって救いだったと思います。
友達っていいなあってしみじみと思わせてくれました。
最低な会社、最低な上司、最低な世の中。そう絶望していたジュニョクですが、
彼の周囲には、ヤン次長やキム刑事、2話にちょっと出てきたアボジ、そしてスヨン。
自分のことを応援し支えてくれる、いい人たちもいるーーー
そんなことを感じさせてくれる2話でした。
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