映画「新しき世界」の制作発表会時のトーク内容をご紹介します。
ちなみに、映画のあらすじ等についての記事はこちら

映画「新しき世界」制作発表会
2013年1月16日、ソウル狎鷗亭CGVにて、
映画「新しき世界」の制作発表会が行われました。
制作発表会は、映画のプロモーションのスタートでもありますね。
チェ・ミンシクさん、ファン・ジョンミンさん、イ・ジョンジェさん、パク・フンジョン監督の4人が出席されました。




フル動画は上がっておりませんので、
少し長めの動画を3つ、日本語字幕つけてみました。
ここから、トークのまとめになります。
フル動画が見れないので、完全に言った内容そのままではありませんが、
記事などを参考にまとめてみました。
この映画に出演した理由
こいつらと一緒に遊びたいと思って出演した。
チェ・ミンシク
いつも一緒にやりたいと思っていた同僚たちだった。ファン・ジョンミン、イ・ジョンジェは他の作品を通して見たり、時に飲み会で会う奴らで、一緒に作品をするのは初めてだ。
遊びたい、という表現はおかしいかもしれないが、それぐらい、一緒に演技したかった。
俳優同士親しく見えても、気まずいことも多い。俳優というのは、作品を通して一緒に遊ぶことが重要だと思っている。飲み会ではなく、作品を通して交感することで仲が深まると思う。本当に良い同僚たちとの撮影だった。
呼吸は作品をやってみなければ分からないが、やはり期待に背かなかった。現場で私がバカみたいなことをたくさんしたので、あんまり好かれてないかもしれないが、私にとっては先輩後輩を離れてよい同僚たちとの意味ある撮影だった。
パク・フンジョン監督とは、「悪魔を見た」で、俳優とシナリオ作家として知り合い、たくさん話をした。
チェ・ミンシク
この人には何かあるなと感じ、持っているシナリオがあると言うので、その何本かを見た。その作品はみんなよかったが、すぐ制作できそうな映画が「新しき世界」だった。
もともと他の作品を準備していたところ、突然チェ・ミンシクさんから電話がかかってきた。「俺、チェ・ミンシクだけど、久しぶり。手短に言うよ。ひとつ作品を一緒にやろう。シナリオを送るから読んで返事をくれ」と。
イ・ジョンジェ
とても積極的だったので、直接製作しているのかと思った。
作品のことで電話をしてくれるとは思わず、とても驚いた。
私がチェ・ミンシク先輩と共演できる?と思ってとても胸が高鳴った。
シナリオ自体が難しくなく、男たちの話なので、ぐにゃぐにゃしたラブストーリーとは違い、直線道路を突っ走るような感じがした。
ファン・ジョンミン
また、イ・ジョンジェやチェ・ミンシクさんと共演する機会が、人生であるだろうか、と思って出演を決めた。
イ・ジャソンを演じることについて
この映画をしながら、やめたタバコをまた吸うようになった。
イ・ジョンジェ
役自体が、行動で演技するのではなく、内面とか心理的な部分で演技をすることが多かった。表現することがとても難しかった。どんな行動をしても、役と合っていないように思えて、とても悩んだ。たぶん私が今までやった作品の中で最も難しい作品の一つだ。
イ・ジャソンというキャラクター自体がタバコをやめた人間だ。なのに、イ・ジャソンを演じる自分がやめたタバコをまた吸うことになった。
今はまたタバコをやめた。
チョン・チョンのキャラクターについて
華僑出身のチョン・チョンという人物を演じた。やくざだ。
人間的なところもあるが、やくざという職業から、そうでないふりをして生きている人物だ。けれど、それがにじみ出てもいる。人物自体が奇妙で、キャラクター表現するのに、一つの表現ではなく、多様な表現をしたかった。カメレオンのように、変化する人物を表現しようと思った。
ファン・ジョンミン
(パーマでイメージを変えたのか?)
ファン・ジョンミン
パーマじゃなくて、もともと天然のくせっ毛だ。
髪を洗って、そのままにしておくと、あのような髪形になる。
チョン・チョンは華僑出身なので、中国語を話さなければならず、
ファン・ジョンミン
全羅道方言より、中国語が難しく苦労した。
中国語は特に勉強せず、横で読んでもらったのを聞いてそのまま真似した。
けれど、中国語でアドリブもした。
初めての警察役、カン課長について
ドラマでは派出所の所長をやったことはあるが、映画では警察役は初めてだ。
チェ・ミンシク
特に外見的に考えることはなかった。やる仕事が違うだけだ。
誰かを捕まえなければならない人間だ。
悪を懲らしめるというより、善悪を離れその仕事に中毒になっている人間だ。
善悪を離れ、何か画策して、誰かを捕まえる、そうやって生きている人間だ。
作品では主に凶悪犯の役をやった。
チェ・ミンシク
最初、ファン・ジョンミンがやったチョン・チョン役がやりたいと思った。
しかし、いつも下品な役ばかりやったらダメだろうと、身分の上昇を狙って、刑事をやることにした。
チョン・チョン役がファン・ジョンミンになったと聞いて、ぴったりの俳優になったなあ、と思った。
キャスティングについて
これほどのキャスティングになるとは想像もしていなかった。キャスティングが決まった時は、どうやって収拾すべきかと思い困惑した。
もともと特に誰かを念頭に置いてシナリオを書く方ではないが、キャラクターがあまりにも個性が強いので、キャスティングが簡単ではないだろうと思っていた。
これほどのキャスティングになり、最初は怖くもあった。実際に、現場に行ってみると、楽だった。俳優たちが本人のキャラクターを自分で作って来てくれたので、心配はなくなった。最高のキャスティングだった。
パク・フンジョン監督
アクションシーンについて
やくざ同士がごちゃごちゃ混ざって喧嘩する、別名「ゴキブリ喧嘩シーン」があるが、その場面で、私がナイフを落としてはダメなのに落としてしまった。それで、自然に拾って誰かを刺したら、その俳優が「味方です」と言っていた。
ファン・ジョンミン
お互いの印象、共演について
ファン・ジョンミンさんは、準備をものすごくしている。
最初のリーディングの時に、台本がすでにボロボロだった。何か、たくさん書き込んでもあった。
ヘアスタイルなど外見的なことなど、気を使わないように見えて、本当に細かく準備していた。
現場でも絶え間なくアイデアを出してくれて、そのおかげではるかによい場面になったのも多かった。
このようによいアイデアがどうして出るのか、と思ったが、
少し前、ファン・ジョンミンさんが演出したミュージカル「アサシン」を見て、
優れた演出の才能を持っているんだと思った。チェ・ミンシクさんは、口数が少なく、カリスマあふれる力強い演技をされる方と思っていた。
イ・ジョンジェ
けれど、現場ではいたずらっ子のようだった。
いつもふざけていて、現場を明るく盛り上げてくれて、意外にも先輩がムードメーカーだった。
(ファン・ジョンミンさんとは逆に)現場に台本を持ってこず、演出チームに台本を持ってこさせていた。天才的な面を学ばないと😊
ファン・ジョンミンさんは、スペクトル(演技の幅、多様さ)が広く深い俳優だ。
でも、共演してみて、完全に「田園日記」の感じだった。農村ドラマでまた共演したらよいと思った。「ユア・マイ・サンシャイン」はぴったりはまり役だ。
私も不細工なキャラだが、こいつはもっとそうだ。イ・ジョンジェさんは、都市的な感じの俳優だ。
チェ・ミンシク
こういう洒落た俳優が、格好よさを思う存分生かせる作品が増えたらよい。
若い俳優にはとても格好よい俳優が多いが、すぐ年を取る。その前に、その格好よさと良い作品を観客たちが楽しめるそんな作品がたくさんあるとよい。
この映画で、イ・ジョンジェのような俳優が真ん中にいたらよいと思って、キャスティングに推薦した。
個人的に、大学の後輩でもあるし、たまに街でも会う仲ではあるが、一度共演したい俳優だった。
私的な席では気楽な先輩、後輩であるが、共演する時は、みんな演技についてとても鋭敏だった。自分の持っているライン、境界を守っているようだった。
ファン・ジョンミン
そのような俳優たちのオーラがよく混ざってアンサンブルが生じるけれど、それぞれが持っているオーラが失われず、融合されていた。
そして、自分でも知らない内に、別の空気のようなものが形成される時、ある種の快感があった。
撮影が始まる時、そのようなことがあるだろうとある程度予想できたし、どんな快感だろうかと思って撮影に入ったが、予想通り、本当に時間が経つのが残念なほどだった。
「インファナル・アフェア」との違い、シリーズ化について
今回の映画のストーリーは全体のストーリーの中間部分だ。
パク・フンジョン監督
彼らの過去と未来の話がある。
この中で、どの話が、一番興行的に有利か判断し、今回の話をまずやることにした。
もし機会があれば、全部作りたい。
映画がヒットすれば、シリーズとしてやれるかもしれない。また、この俳優たちとずっとやりたいと思うが、その可否は私が決められることではない。
潜入捜査官、潜入捜査と言えば、「インファナル・アフェア」が代表的だが、
パク・フンジョン監督
それを素材とした映画は多い。アメリカドラマにもたくさんある。
素材的には類似しているかもしれない。個人的にも「インファナル・アフェア」という映画が好きだ。
しかし、潜入捜査官という設定の除けば、「インファナル・アフェア」とは完全に違う話だ。映画を見れば分かる。
この映画は、ある組織と組織、勢力と勢力の間で、意図せず生じた権力とその周辺部分を扱った話だ。
パク・フンジョン監督
ノワール映画をやりたい人たちというのは、実は政治映画をやりたいが、
正統な政治映画を作るのは、リアリティが落ちるし、負担もある。
国家権力ともっとも似ているのが、暴力組織だ。
監督の言葉を借りれば、やくざが政治をする映画だ。
チェ・ミンシク
またやくざの映画か、陳腐だ、と言う人もいるかもしれないが、
同じに見えないように使命感を持って作った。
我ながら陳腐な素材だと思うが、風変わりなものにしたいという欲があった。
「甘い人生」のペク社長との違い
最初にチョン・チョン役をやる時、「甘い人生」のペク社長役が思い浮かんだ。
ファン・ジョンミン
悪役だったが、たくさんの観客が好感をもってくれた。
チョン・チョンはペク社長のアップグレードバージョンだと考えた。
ペク社長はとても短い時間だけ出たが、いつかこういうキャラクターを長く演技したいと思っていた。
チョン・チョンはまさにそのような役だが、ペク社長とは悪らかに違う魅力がある。
組織のナンバー2まで上り詰めたなら、単純なやくざではなく、頭もよくなければならないだろう。残忍でもあり、内面では図々しい面もあるので、映画を見た観客はペク社長とはまた違う感じを受けると思う。
(チェ・ミンシクが補足して)
チェ・ミンシク
ペク社長は、切ったチーズの断面のように、一面的な人物だったが、
チョン・チョンは違う。
人間的な匂いを放つやくざでありながら、
普通、やくざが人間的であれば鳥肌がたつものだが、チョン・チョンはそうではない。
3人の俳優の行きたい「新しき世界」
俳優として太く短くではなく、細く長く続けていきたい。
ファン・ジョンミン
私の子供が今年、小学校に入学するので、一緒に見られる映画を撮りたい。
よい作品を作って、いつも一緒に仕事をしたいと思っている俳優、スタッフたちと一緒に長く仕事をするというのが最終的な目標だ。
イ・ジョンジェ
劇場じゃないですか?
チェ・ミンシク
職業上、劇場の中で泣いて、笑って、幸せを感じて、そうして…
俳優や監督が、劇場で映画を作って生きる時が、せめてもの生きる価値があるものだと思う。
ファン・ジョンミンよりもっと細く長く、飴をのばすみたいに、細く長くやろうと思う
その他YouTube動画
字幕は付けていませんが、ファン・ジョンミンさんの動画をいくつか貼っておきます😊
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